日本人の勇気をたたえた英国海軍のグールド少将
日本人の心を海外から逆輸入。
4年ほど前に旧日本軍小型潜航艇がシドニー湾で発見されたニュースがありました。
旧日本軍には2人特殊潜航艇というのがありました。回天という人間魚雷ではありません。小型を活かして敵湾内に入り込み雷撃する兵器です。敵地に潜入するわけですから任務には命を捨てる覚悟、勇気が必要でした。この特殊潜航艇による攻撃は開戦時のハワイ・真珠湾、昭和17年5月のオーストラリア・シドニー港、マダガスカル島・ディエゴ・スワレズ湾などで行われました。
昭和17年5月(1942年)特殊潜航艇3隻はシドニー湾に進入し1隻は湾への侵入に成功し魚雷攻撃を成功させています。2隻は発見され自爆します。成功した1隻は湾からの脱出に成功しますが、帰途米巡洋艦「シカゴ」によって撃沈され、これが平成18年(2006年)11月に発見されたものです。
大東亜戦争当時、特殊潜航艇の乗組員(松尾大尉・中馬大尉・大森一曹・都竹二曹)に対して英国海軍のグールド少将は海軍葬の礼をもって弔いました。これには当時オーストラリアで「なぜ我々の同胞を殺した敵兵をそれほどまでに遇するのか」と大変な議論になったそうです。グールド少将はラジオを通じて、毅然として次のように演説したといいます。
「このような鋼鉄の棺桶で出撃するためには、最高度の勇気が必要であるに違いない。これらの人たちは最高の愛国者であった。我々のうちの幾人が、これらの人たちが払った犠牲の千分の一のそれを払う覚悟をしているだろうか」
そして4人の日本兵士の遺骨は交換船で日本に返還(昭和17年10月19日)され、遺族のもとに届けられました。
このグールド少将は敵といえどもその武勇を称える姿は日本にも武士道精神として存在しており世界共通のものでありましょう。しかしながら現在の日本では語るのはタブー視されているように思います。
マダガスカルでは英軍の巡洋戦艦とタンカーを沈めた特殊潜航艇の乗組員二人は島の山中で降伏勧告も聞かず、ライオンのごとく勇敢に戦い、そしてついに射殺されました。この日本兵二人も現地では英雄視されています。どうも現代日本は歪んでいるように思います。
参考文献
展転社「世界から見た大東亜戦争」名越二荒之助編
参考サイト
Japan On the Globe(153) 国際派日本人養成講座
Common Sense: 海ゆかば~慰霊が開く思いやりの心 http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h12/jog153.html
WikiPedia「特殊潜航艇によるシドニー港攻撃」
添付画像
シドニー湾を攻撃し撃沈された甲標的(PD)
旧日本軍小型潜航艇、戦後60年後、シドニー湾で発見 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=Yhty70kdBqE
2/3
http://www.youtube.com/watch?v=AfUvRTSR09g
3/3
http://www.youtube.com/watch?v=9w67VFVX6qk
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