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知識は力なり

知っている、ということは強い。

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 「一度も植民地になったことがない日本」デュラン・れい子(著)でれい子さんが列車の食堂車でたまたまベルギー人にワインをおごってもらったときの話が面白いです。

ベルギー人「ところであなたは日本人ですね」「イロイトは元気ですか?彼が昔アムステルダムへ来たとき、どんな男か見に行ったっけ。ずいぶん昔のことだなあ」
れい子「イロイト?ああ、昭和天皇のことですね。彼はもうなくなりました。1989年ですよ。私の伯父がなくなったのと同じ年だったからよく覚えています」

ベルギー人「そうか、それは知らなかった。ところで昔、我々は日本人と戦争をした・・・」
れい子「我々って?ベルギーが日本と戦争をしたということですか?」
ベルギー人「私の父はベルギー人だが、母はオランダ人。私は戦争中、インドネシアで生まれた」

つまりインドネシアでオランダと日本が戦争をしたということを言っています。

ベルギー人「我々は長年にわたってインドネシアにたくさんの投資をした。それを日本は奪って、残忍のきわみを尽くした。なぜだ?」

 ヨーロッパ人というのは恨みは忘れないものだそうです。日本には「水に流す」という便利な言葉がありますが・・・。ベルギー人に対してれい子さんは日本の資源のないことや米英の経済封鎖をあげて説明しますが、ベルギー人は怒り出します。

ベルギー人「私はブリュッセルに住んでいるが、ありとあらゆる戦争の本を集めた。そのどれにも日本人は残忍なことが好きな人種だと書いてある」
れい子「それは何語の本ですか?」
ベルギー人「不幸にしてフランス語とオランダ語」
れい子「それはそれは本当に不幸でした。もしあなたがインドネシア人が書いた本を読めば、または日本人の書いた本を読めば、考えが変わるでしょう」

 実にうまい切り返しです。れい子さんはオランダのインドネシア支配や日本がオランダを追っ払ったことのほか、米英の経済封鎖の話も知っており、海外でも常日頃、日本代表の意識を持っています。昭和17年(1942年)生まれの方なので、戦後教育で東京裁判史観を刷り込まれているはずなのに隠された歴史に関して知識を持っています。だからうまい切り返しができるわけです。

 上智大学名誉教授の渡部昇一氏は「知識は力なり」と言っています。渡部氏のところに北朝鮮関連の問題で朝鮮人が押しかけてきて「おれたちは強制連行されたんだ!」と大声で言うので「ところで、あなたは昭和何年に日本に来たのですか」というと、黙ってしまったといいます。相手に知識があると糾弾しないということです。白人が糾弾してくれば「あなたたちのほうがもっと酷かったのだから、昔の話は止めましょう」と言えばいいと述べています。彼らは対日プロパガンダしかしらず、自分たちのやったことについては知識を持ち合わせていないのだそうです。

 田中角栄首相と中華人民共和国の周恩来首相が会談したとき、周恩来は「中国は日本を侵略しようとしたことはない」といいました。田中角栄は「では元寇はどうですか」と切り返しました。このとき周恩来は何もいえなかったといいます。政治家はかくあるべきでしょう。さらに提言すると中共が歴史を問題に出してきたらこういえばいいのです。「毛沢東主席は『日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらしました。日本の皇軍なしには、わたくしたちが権力を奪取することは不可能だったのです』といっていましたよね」※と。


※ 昭和39年に当時の社会党副委員長佐々木氏が北京を訪れたときの毛沢東と会見したときの発言記録。

参考文献
 講談社α新書「一度も植民地になったことがない日本」デュラン・れい子(著)
 WAC「渡部昇一の昭和史(正)」渡部昇一(著)
 WAC「渡部昇一の昭和史(続)」渡部昇一(著)
 中公文庫「われ巣鴨に出頭せず」工藤美代子(著)
添付画像
 浦佐駅にある元総理大臣田中角栄の銅像。2005年にはフードが設けられて、2005年10月29日に除幕式が行われた。2005年10月撮影。(CC)

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